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米玩具大手のMattelは8日、Barbie(バービー人形)のシリーズに新たなキャラクターを登場させると発表した。それは、1型糖尿病のBarbie(写真)だ。
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糖尿病というと、生活習慣病の一つとして認知されているケースがある。しかし「1型」と「2型」、2種の糖尿病があり、1型は必ずしも生活習慣とは無関係にインスリンが体内で分泌されなくなってしまう病気だ。
今回、新登場のBarbieは、発表時点で全米にて販売が始まっている。左腕にはContinuous Glucose Monitoring(CGM。持続血糖測定)のセンサーを装着。腰にはインスリンポンプが取り付けられる一方、患者の必需品はハンドバッグに入れられ、ブルーのドット柄の衣装を身に着けるなど、疾患とともにBarbieらしさも表現している。
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MattelのKrista Berger Barbie担当上席副社長兼人形部門グローバル責任者は、このBarbieが誕生した理由を、次にように語る。
「1型糖尿病を患うBarbieの登場は、私たちのインクルーシブ(包摂的)な社会づくりと多様性の表現に向けた取り組みにおいて重要な一歩だ。
Barbieは子どもたちの幼い頃からの世界観の形成に貢献している。1型糖尿病のような病状を反映させることで、より多くの子どもたちが、想像する物語や愛する人形の中に自分自身を重ね合わせることができるようになる」
また、このBarbieの製作は、1型糖尿病患者や家族による団体、Breakthrough T1Dの協力を得て、進められたという。同団体の代表で分子遺伝学者のAaron J. Kowalski氏は、次のように述べる。
「1型糖尿病のBarbie開発の協力を依頼された時は、本当に感激した。
私は13歳から、弟は3歳から1型糖尿病と共に生きてきた。このパートナーシップは私にとって、非常に特別な意味を持つものだ。多くの家族に影響を与えるこの病気の認知度向上に貢献できることは、この上ない喜びでもある。
1型糖尿病を抱えながらも、充実した、活気に満ちた、力強い人生を送ることができるということを子どもたちに伝えるというのが、私たちのコミットメント。それを共有できるブランドと協力したことを光栄に思っている」
Mattelは1型糖尿病のBarbieを、Breakthrough T1Dや患者、支援者に寄贈した。
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なお、Mattelによると、インクルーシブな社会を表現するものとして他にも、視覚障がいやダウン症のBarbieを登場させているという。
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