9月22〜26日の資金調達まとめ・その1|Unit 221B、Tide、Revyve

2025年9月4週目の資金調達を取り上げる記事の1回目。アタッシュケースに詰められた100ドル札が写り、資金調達に関する記事と分かるアイキャッチ画像

9月4週目に発表などがあった海外スタートアップの資金調達を取り上げる。初回で対象となるのは、9月22〜23日の2日間に発表のあった3社だ。

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バーチャルオフィスを利用する

Unit 221B|シードで500万ドル

ネットワーク上のハッカーを追跡し、法執行機関が立件するのを支援する米国企業。Unit 221Bは自社を、「脅威破壊企業」と定義付けている。eWitnessが同社の主力技術であり、オフィシャルサイトでの説明からクラウド上に存在する脅威を検知するプラットフォームと見られる。

22日、シード資金調達ラウンドで500万ドル(約7億円)を確保。ベンチャーキャピタル(VC)のJ2 Venturesが主導した。資金は、プラットフォームの拡張や市場開拓に利用する。

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物理的なセキュリティーの確保に

Tide|1億2000万ドルを調達

中小企業向けフィンテックプラットフォームを開発する英国企業。グローバル展開するスタートアップであるが、TechCrunch(TC。※5)によるととりわけインドの顧客が多いという。会計の他、貯蓄や給与支払いを行えるプラットフォームとなっている。

22日、1億2000万ドル(約178億円)を資金調達。リードインベスターのプライベートエクイティ(PE)ファンドであるTPGが、資金調達・投資があったと発表した。さらなるグローバル展開やプロダクト開発などに資金を利用する。

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会計業務をアウトソーシング

Revyve|シリーズBで2400万ユーロ

オランダで機能性酵母タンパク質を開発する企業。鶏卵の代替となるものだ。ニワトリを使わず卵と同等のタンパク質を利用できる機会を創出し、持続可能性の向上を図る。また、2050年頃に人類のタンパク質の需要が供給を上回るとされる「プロテインクライシス」においても、ソリューションの一つとなりそうな企業、事例だ。

23日、シリーズB資金調達ラウンドで2400万ユーロ(約42億円)を確保。ABN AMROのファンドであるABN AMRO Sustainable Impact Fundとオランダの政府系ファンドであるInvest-NLが主導、酵母食品企業であるLallemand Bio-Ingredients(カナダ)の子会社・Danstar Fermentなどが参加した。

資金は、商業展開に利用する。

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参考文献
※1:Unit 221B
※2:Unit 221B Raises $5M in Seed Funding To Convert Threat Intelligence into Real World Arrests(Unit 221Bのプレスリリース)
※3:Tide
※4:Tide Secures Strategic Investment from Leading Global Investor TPG(TPG)
※5:Powered by India’s small businesses, UK fintech Tide becomes a TPG-backed unicorn(TC)
※6:Revyve
※7:Revyve Secures €24 Million Funding to Boost Egg-Replacing Yeast Proteins(Revyveのプレスリリース)