米Pear Suite、食料品デリバリーのInstacartと提携しメディケイド加入者の食料品アクセス向上を支援

Pear SuiteとInstacartが提携しメディケイド加入者に食料へのアクセス向上を支援。Pear Suiteのロゴが写り、同社に関連する記事と分かるアイキャッチ画像

医療関連のデジタルプラットフォームを開発する米Pear Suiteは9日、食料品デリバリー「Instacart」を運営する米Maplebear(以下、Instacart)とのパートナーシップ締結を発表。この提携により、全米のメディケイド加入者が食料へアクセスしやすくするための支援を行う。

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Pear Suiteのプロダクトの一つに、コミュニティヘルスワーカー(CHW)の業務を支援するデジタルプラットフォームがある。CHWとは、低所得者などが医療へのアクセスや疾病予防をするためのサポートを行う人々のこと。日本の民生委員と重なる部分もあるが、CHWには報酬が支給される。

そして、メディケイド受給者への支援も、CHWの仕事の一つだ。メディケイドは、低所得者や障害をもつ家族がいる人などを対象とした、米国の公的医療保険。8000万人超、存在する加入者のうち、Pear Suiteは医療保険を通じて1000万人以上をサポートしてきたという。

一方、Instacartは北米10万店以上でオンラインショッピング、食料品デリバリー、ピックアップサービスが利用できるウェブサービス・アプリ。2023年、Nasdaqに上場した。

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Pear SuiteとInstacartは、すでに3000人のメディケイド加入者、その加入者が住む地域のCHWとともに、6カ月間に及ぶ実証を行っており、今回の発表はこれを拡大した事業となる。実証では、5人に1人が補助的栄養支援プログラム(SNAP。フードスタンプの後継制度)を利用できる状況であるにもかかわらず、登録していないことが判明した。こうした制度を利用するためのサポートも事業で行う他、同じく42パーセントが食料へのアクセスが困難となっており、これをInstacartのサービスで補う。

InstacartのSarah Mastrorocco副社長は、次のようにコメントした。

「私たちは、信頼できる地元の食料品店から新鮮で栄養価の高い食品を迅速かつシンプルに、そして大規模に、人々に届けることを容易にすることで、CHWの活動を支援するテクノロジーを開発している」

また、Pear SuiteのColby Takeda共同創業者兼CEOも、次のようにコメントしている。

「私たちは、健康的な食品へのアクセスを目に見える形で改善するというInstacartの使命を共有しており、このパートナーシップが最終的にCHWがサービスを提供するコミュニティ全体で健康の公平性を推進するのに役立つことを嬉しく思う」

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参考文献
※1:Pear Suite and Instacart Partner to Increase Access to Food Resources for Medicaid Populations Across the Country(Pear Suiteのプレスリリース)
※2:Pear Suite
※3:Instacart
※4:2022年 海外情勢報告(厚生労働省)
※5:Instacart Announces Pricing of Initial Public Offering(Instacartのプレスリリース)

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