10月1〜3日に発表のあった海外スタートアップの資金調達を取り上げる。今回は1日に発表があったCyberCube、AudioShake、Cyvlの3社を紹介。いずれも米国企業である。
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従業員のデジタルスキル習得、スキルアップに
CyberCube|1億8000万ドル超を資金調達
AIを用いて、保険会社のリスクを予測するSaaSを開発。米サンフランシスコに本社を置く。元々は2015年、セキュリティー企業のSymantec社内に設けられたチームであり、2018年に独立した。
1日、プライベートエクイティ(PE)ファンドのSpectrum Equityより1億8000万ドル(約267億円)超を資金調達。資金は、製品開発、市場開拓に利用する。
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物件オーナーや借主側の飲食店はチェックを
AudioShake|シリーズAで1400万ドル
音源ファイルを音を出している要素ごとに分離させる技術を有する、米国企業。たとえば、音楽、楽曲では、楽器ごとに音を分離できる。また、映画であれば、俳優それぞれの台詞やBGM、効果音に分離できる。
AudioShakeの技術を紹介する動画
技術を活用してよりクリーンな音質にできたり、自由度の高い編集につなげられたりするものだ。顧客には、映画会社やレコード会社が存在する。
1日、シリーズA資金調達ラウンドで1400万ドル(約21億円)を確保。ベンチャーキャピタル(VC)のShine Capitalが主導、Thomson Reutersのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるThomson Reuters Venturesなどが参加した。
資金は、製品開発や人材採用などに利用する。
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動画制作の一括見積り
Cyvl|シリーズAで1400万ドル
道路を中心としたインフラのデジタルツインを構築する米国企業。センサー搭載車両に街を走らせ、3Dマップを作成する。デジタルツインを利用する行政は、点検や修繕の計画を策定。予算、すなわち、税を原資とする資金の節約につなげるものだ。
1日、シリーズA資金調達ラウンドで1400万ドルを確保。CyvlのDaniel Pelaez共同創業者兼CEOは、「このラウンドでSentinel Globalからのご支援をいただき、大変嬉しく思う」とコメントしており、Sentinel社がリードインベスターと見られる。Sentinel社は、VCである。
同じくPelaez氏は、「今回の支援により、Cyvlのインフラインテリジェンスをより多くのコミュニティに提供し、より安全で信頼性が高く、効率的なインフラの構築を支援できるようになる」と資金の使途を述べた。
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参考文献
※1:CyberCube
※2:CyberCube Raises More Than $180MM from New Cornerstone Investor Spectrum Equity(CyberCubeのプレスリリース)
※3:AudioShake
※4:AudioShake Raises $14M to Make Sound More Usable in the AI Era(AudioShakeのプレスリリース)
※5:Cyvl
※6:Cyvl Secures $14M to Help Cities Build Smarter, Safer Roads(Cyvlのプレスリリース)