9月4週目に資金調達の発表があった海外企業を取り上げる記事の2回目。24日に発表のあったEmergentLabs、Signal AI、Leo Cancer Careの3社を紹介する。
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EmergentLabs|シリーズAで2300万ドル
バイブコーディング(AIによるコーディング補助)ツールを開発する米国企業。EmergentLabsのシリーズA資金調達ラウンドを報じるTechCrunch(TC。※2)の記事によると、「技術に詳しくないユーザーはコード内のエラーの意味を知りたくないかもしれないため、アプリ内のエラーを検出して修正するAIエージェントを開発した」と記されているように、コーディングの知識がないユーザーを想定したものだ。
Dropbox出身のMadhav Jha氏と、インドのDunzoというクイックコマース企業でCTOを務めていたMukund Jha氏が共同創業者。この2人は双子の兄弟であり、Madhav氏が兄だ。
Emergentのバイブコーディングツールは今年6月にリリースし、すでに100万人以上が150万以上のアプリを制作している。
24日、シリーズAで2300万ドル(約34億円)を調達。ベンチャーキャピタル(VC)のLightspeedが主導し、Y Combinatorなどが参加した。
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Signal AI|1億6500万ドルを調達
トラディショナルメディアやソーシャルメディアの情報から、企業のリスクを検知するAIプラットフォームを開発。米国、英国、香港、ポルトガルに拠点を有する。
プレスリリース(※4)に掲載された事例からは、ブランド面でのリスク低下を予防するというより、法的リスク、ハッカーからの攻撃リスク、地政学的リスクなどを検知するものであると分かる。顧客に、Fortune 500やFTSE 100に組み入れられた企業、英国政府などが存在する。
24日、投資会社のBattery Venturesから1億6500万ドル(約244億円)を資金調達。資金は、他社のM&Aに利用する。
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Leo Cancer Care|4000万ドルを調達
がんの光子療法や粒子線・陽子線治療で用いる機器を開発する米国企業。従来、こうした治療はMRIに似た形状の機器で行われ、患者は寝た状態で受けるものだった。
しかしLeo Cancer Careは、人間が一生で過ごす時間の3分の2は直立姿勢であることから、座位や立位で治療を受けられる機器を開発。なお、同社が初めて上市した機器である陽子線治療向けの「Marie」の名は、「キュリー夫人」として知られるMarie Curieにちなんでいる。
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Marie(Leo Cancer Careプレスリリースより) |
24日、投資会社のCatalio Capital Managementが主導する資金調達を実施し、4000万ドル(59億円)を確保。システムの商業化加速に資金を利用する。
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参考文献
※1:EmergentLabs
※2:Emergent raises $23M from Lightspeed to let consumers build apps(TC)
※3:Signal AI
※4:Signal AI Announces $165 Million Investment Round Led by Battery Ventures to Redefine Risk and Reputation Intelligence(Signal AIのプレスリリース)
※5:Leo Cancer Care
※6:Leo Cancer Care Raises $40 Million to Advance Upright Radiotherapy Innovations and Expand Global Footprint(Leo Cancer Careのプレスリリース)