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Marc Schröder
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スキップしてメイン コンテンツに移動米シンガーのKeshaさんが、音楽クリエイター向けアプリを制作中で、その運営会社を起業した。米国版WIREDのインタビューで、それらの事実を明かしている。
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Keshaさんは1987年生まれで、2010年にアルバム『Animal』でデビュー。その前年の2009年、Dr. Luke氏がプロデュースしていたFlo Ridaさんのシングル「Right Round」にフィーチャリングされたことで、知名度を得た。
Flo Rida - Right Round (feat. Ke$ha) (Flo Ridaさん公式アカウントによるYouTube動画)
しかし、音楽プロデューサーであるDr. Luke氏との関係が、長い法廷闘争と今回の起業のきっかけとなった。
Keshaさんは、Dr. Luke氏のレコード会社であるKemosabe Recordsとの契約解除を求め、提訴。また、Dr. Luke氏から性的暴行を受けていたと主張した。一方、Dr. Luke氏も名誉毀損を理由に反訴したことで、裁判の期間は9年に及んだ。最終的に2023年、示談によって和解へ至っている。
また、前出の「Right Round」もフィーチャリングはされながらKeshaさんの名前はクレジットされず、報酬も得られなかったと各メディアが報じている。その抗議の意も込め、当初は芸名を「KE$HA」としていた。
今回、立ち上げる企業とアプリの名は「Smash」。KeshaさんはWIREDのインタビューに、アプリの内容を「音楽クリエイター向けのLinkedInとFiverr」と語っている。Fiverrはイスラエル発のマーケットプレイスで、クリエイター同士のつながりによりビジネスを生み出し、マネタイズまでシームレスに行えることを意味するのだろう。
また、Keshaさんの過去の経験から、クリエイターの権利保護を重視することも目指す。
現在、Smashのウェブサイトはメールアドレスの登録フォームがあるだけだ。また、企業としてはシード資金調達ラウンドの最中であるという。
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近年、アーティストの音楽活動は、CDの売り上げで利益を出すことが困難になってきた。持続的な音楽活動を可能にするため、このようなビジネスが世界各地で生まれていくのも、アーティストが採れる手段の一つとなりそうだ。