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米国で若年層向けスポーツ事業を展開するUnrivaled Sportsは6日、同国のスポーツ用品販売大手であるDICK'S Sporting Goodsをリードインベスターとする資金調達を行ったと発表。同時に、DICK'Sと協業していくことも明らかにした。
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プロスポーツだけでなく、ユース(若年層)スポーツも盛んである米国。2022年時点でユーススポーツの市場規模は、190億ドル(2兆5000億円。当時レート)を超えると試算されていた。とりわけ、大学スポーツはアメリカンフットボールを中心にテレビ中継も盛んで、スタジアムにも多くの観客が訪れる。
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Unrivaled Sportsがターゲットとするのは、それよりさらに下の世代。つまり、10代の大学入学前までの世代となる。
そして、事業の中心となるのが、全米各地に設けられたスポーツ施設だ。
日本人にも馴染み深い野球を例にすると、Unrivaled Sportsが展開する「Ripken Baseball」というブランドでは、ニューヨーク、ケンタッキー州、テネシー州、フロリダ州のウォルトディズニーワールドリゾートなどに球場が存在。既存チームが参加する大会やキャンプが行われる。メリーランド州アバディーンで開催される3ゲームに参戦できる大会は、1チームの参加費用が1895ドル(28万円。現行レート、以下同)と明示している。
これは、あくまでも一例だ。野球ではRipken Baseballの他にもブランドがあり、さらにアメフト、サッカー、スキー・スノーボードなど、さまざまなスポーツのブランドを展開している。
こうした選手としての参加は年間63万5000人を超え、また訪問者数も170万人以上と「見せる」ユーススポーツも意識している点は、米国のスポーツ環境ならではといえるだろう。
冒頭で述べたUnrivaled Sportsの資金調達において、正確にはDICK'Sのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が投資を行い、協業はDICK'S本体が行う。そのパートナーシップの具体的内容として、アスリートのアクセス拡大、選手体験の向上などを挙げる。
また、調達には他にも、DSG VenturesなどのVCやプライベートエクイティ(PE)ファンドが応じた。調達した総額は、1億2000万ドル(177億円)と報じられている。
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調達とパートナーシップの発表に際し、Unrivaled SportsのAndy Campion会長兼CEOは、「私たちは、DICK'Sをはじめ新たな戦略的パートナーのサポートを得ながら、ユーススポーツの未来を共に築いていくことを大変嬉しく思う」とコメントした。