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テニスの4大大会の一つである、ウィンブルドン選手権。2025年より、線審に代わってシステムによる機械的な判定が採り入れられた。しかし、このシステムが不評であるようだ。
導入されたシステムは「Hawk-Eye」で、ボールのイン・アウトの判定を行う。Hawk-Eyeは、ソニー傘下の英国企業である。2022年のFIFAワールドカップで、三笘薫選手が触れたボールが、コート内に残っていたとの判定をしたことでも話題となったシステムだ。
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アメリカンフットボールの試合でHawk-Eyeのために稼働する8Kカメラ(ソニーのプレスリリースより) |
開催中のウィンブルドンでHawk-Eyeの判定に疑問が向けられたのが、5日(日本時間。以下同)に行われた女子シングルス、Emma Raducanu(英)対Aryna Sabalenka(ベラルーシ)の一戦。Sabalenkaが打ったサーブをHawk-Eyeはインと判定したが、Raducanuはアウトだと主張した。また、Raducanuは主審に対し「あなたもアウトに見えましたよね?」と詰め寄ったという。
この試合は、Sabalenkaの勝利に終わった。
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また、4日に行われた男子シングルス、Ben Shelton(米)対Rinky Hijikata(オーストラリア)の試合は日没によりHawk-Eyeのシステムを止めざるを得ず、翌日にゲームを途中から再開している。
さらに6日の女子シングルス、Sonay Kartal(英)対Anastasia Pavlyuchenkova(ロシア)では、Hawk-Eyeの判定ができないという事態も起こった。こちらは、主催者が機械の問題ではなく人為的ミスがあったとして、謝罪している。
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その主催者であるAll England ClubのDebbie Jevans会長は、「線審がいた頃は、なぜ正確な電子線審を採用しないのかとよく聞かれた」とこぼす。また、ダブルスで世界ランキング1位となった経験のあるRennae Stubbs氏はXへの投稿で、「この件で線審を復帰させるべきだと主張する人たちは、あまりにも視野が狭い。誤審と同じように、これは人為的なミスだ」と述べている。
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参考文献:
Tennis players criticize AI technology used by Wimbledon(TechCrunch)
Tearful Emma Raducanu hits out at AI line calling after Wimbledon exit(Yahoo!/Telegraph)
ソニーの技術が変えるウィンブルドンの光景、AIがイン・アウト判定(Bloomberg)
After Wimbledon Issues Apology Over Shocking Hawk-Eye Error and Controversial Umpire Decision, Rennae Stubbs Has Her Say(PFSN)
Raducanu among players questioning electronic line calls(BBC)
Wimbledon slaps down Raducanu and Draper over AI line judge row(Telegraph)
Emma Raducanu frustrated by growing Wimbledon problem after Sabalenka loss - ‘So wrong’(Express)
Ben Shelton Talks Hawk-Eye After Completing Suspended Wimbledon Match With One-Minute Service Game(Ubitennis)