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2010年代前半から、ニュースをキュレーションするウェブサービスが存在する。日本では、アプリならばSmartNews、メールを用いたものだとGunosyが挙げられる。読者の中にも、利用している人がいることだろう。
これと似た形で情報提供をするのが、米国のLeadStory。もっとも、テキストのニュースではなく動画ニュースをキュレーションするものだ。さらに、キュレーションだけでなく言葉(英語)でどのようなニュースに触れたいかを検索窓に打ち込むと、AIがキュレーションしてくれる。
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LeadStoryは18日、シード資金調達ラウンドでの275万ドル(4億円)の確保を発表。シードというものの、設立は2021年でサービスもそれとほぼ同時に始まっているようだ。よって、LeadStoryがプラットフォームを提供し始めてからの時間は決して短いとはいえず、またユーザー数も1000万人に上る。
このラウンドでリードインベスターを務めたのが、Checker Mediaだ。ニュースコンテンツの制作会社でありつつ、投資会社でもある。Checker Mediaの創業者兼CEOは、VICE Media Globalの元社長であるJesse Angelo氏だ。
Angelo氏は、LeadStoryのシード資金調達ラウンドを終え、次のようにコメントした。
「AIを活用した検索の時代が到来した。しかし、動画ニュースに関しては、既存のプラットフォームの検索結果は悲惨なものだ。LeadStoryは、信頼できる情報源から正確な回答を迅速に提供することで、エコシステムにおける深刻な問題を解決している」
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以上のAngelo氏のコメントにもあるように、LeadStoryはCBS、CNBC、Reuters、Euronewsなどとパートナーシップを締結。キュレーションや検索で現れるニュース動画も、これらの企業が制作したものとなっている。LeadStoryと提携先は、広告収入をシェアするなどでマネタイズを図っているものと見られる。
英語圏のサービスではあるものの、利用するのは非常に簡単だ。「SIGN UP」から名前やメールアドレス、パスワードを設定し、AIがキュレーションするためのアンケートに答えれば、すぐに使える。
「My News」でキュレーションされたニュースが表示され、前述の通りトップページ上部にある検索窓に観たいニュースを言葉で打ち込めば、それに沿った動画が提案される。もっとも、現状では日本語字幕を付けることができない。
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なお、シード資金調達ラウンドで得た資金は、AIとユーザー拡大のための投資に利用。LeadStoryのCam Price共同創業者兼CEOは、「AIがハルシネーションを起こす課題があったが、調達により解決できる」と、具体的な資金の活用先を明かした。