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スキップしてメイン コンテンツに移動6月30日、アジアで展開するあるコーヒー(カフェ)チェーンがニューヨークに2店舗を出店し、これらが米国初の店舗となった。そのチェーン店の名は、Luckin Coffee。中国発のチェーンで、現在はシンガポールに拠点を置く。
この記事では、Luckin Coffeeがどのようなコーヒーチェーンであるか、見ていきたい。
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Luckin Coffeeが顧客に訴求するのが、「高品質」「安さ」「利便性」の3点だ。まず品質の高さは、国際カフェテイスティング協会(IIAC)で7年連続、金メダルを受賞している豆を使用。さらに、ブラジル、ポーランド、イタリア、日本、オーストラリア、中国出身のワールドバリスタチャンピオンシップでのチャンピオンによって構成されるチームが、テストをしたブレンドとなっている。なお、日本出身者は井崎英典氏で、2014年にチャンピオンを獲得した。
次に、安さと利便性。Luckin Coffeeはテイクアウトを念頭に置いた店舗のつくりとなっており、オフィシャルサイト下部にある各店舗の写真を見ると、席があっても簡素であったり数が少なかったりする。また、来店客はスマートフォンで注文し、決済手段はキャッシュレスのみだ。
このように、店舗に必要となる設備を最低限に抑えているため、低価格を実現。CNNの報道によると、中国国内のLuckin CoffeeはStarbucksより30パーセントほど安い価格で商品を提供しているという。また、こうした簡素な設備は、スタッフにとっても働きやすさにつながるだろう。
以上のように高品質・低価格の商品から、Luckin Coffeeは2017年の設立ながら、2019年には中国国内でStarbucksの店舗数を上回り、2023年には中国国内の売上高でもStarbucksを超えた。
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もっとも、この間には粉飾決算が発覚し、経営陣の解任、Nasdaq上場廃止と証券取引委員会(SEC)からの罰金という形でのペナルティーを受けるといった、不祥事もあった。また、中国からシンガポールに拠点を移したのも、この時期である。
前出のCNNの記事は、「Starbucksは50年、先行しており、中国国内で起こったことが米国でも起こるかは、分からない」という形で締めくくられている。とはいえ、世界的に消費者がインフレに喘ぎ、さらにそれが際立って厳しい環境にあるニューヨークであれば、このような店舗が注目を集めるのは必至だ。
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なお、Luckin Coffeeは日本未出店。しかし、前述の解任された経営者が立ち上げたCotti Coffeeが、東京・池袋に出店している。