車の修理で生じる事務手続きを自動化するServiceUp。7月には日本円にして80億円超の資金調達

車の修理を自動化するプラットフォーム、ServiceUpを取り上げる記事。同社のロゴが写り、関連する記事と分かるアイキャッチ画像

多数の営業車を保有する企業では、車両管理の事務作業が煩雑であるとの悩みを持っているのではないだろうか。事故や故障などが発生すれば、さらに業務量は増えてしまう。

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こうした悩みは、どの国でもあまり変わらない。米サンフランシスコのビジネスパーソン、Brett Carlson氏「多数の車を保有する企業や保険会社にとって、とりわけ修理プロセスは骨の折れる作業の一つ。時間がかかり、手作業で、何度もやり取りを繰り返すのが、面倒だ」と語る。以上はcrunchbase newsの取材に応えたものだ。

そこで彼はBrett Dashe氏とともに2020年、SeviceUpというスタートアップを立ち上げた。

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SeviceUpは、フリート(艦隊、すなわち、前述の営業車などを多数有するような企業やレンタカー会社など)向け、保険会社向け、修理工場・店舗向けに、修理プロセスを自動化するITプラットフォームを提供する。

ここでは、フリート向けの場合、車を運用する企業がどのような事務プロセスをたどるか見てみたい。

まず、SeviceUpの管理画面上で、保有車両を登録。入力するのは、車台番号、メーカー、モデル、年式で、CSVによる一括アップロードも可能だ。

そして、実際に修理が必要になる事態が起きると、「サービスを開始」のボタンを押し、希望する修理工場を選択。その後、時間を経て見積もりが届き、問題なければ承認し、修理のスケジュールを設定する。

修理が始まると、その時々の状況をSeviceUp上で確認が可能。完了すれば、請求書が届き、支払いを行う流れだ。

また、これが保険会社向けの場合は、損害賠償請求の機能などを付加する。

SeviceUpは9日、シリーズB資金調達ラウンドで5500万ドル(81億円)を確保したと発表。PeakSpan Capitalがリード投資家となり、その他、メディア企業・Hearstのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるHearst Venturesなどが参加した。

調達した資金は、チームの拡大やConnectというSaaSの開発に利用する。

前出のBrett Carlson CEOは、次のようにコメントした。

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「私たちは、自動車修理の管理を少しばかり改善するためにここにいるわけではない。根本から再構築しようとしている。

あらゆる遅延、あらゆる不明点、あらゆる無駄な時間。私たちはテクノロジーと自動化によって、これらすべてを排除する。今回の資金調達は、私たちがより速く、より大きく、そして自動車修理業界を前進させ続けるための原動力となる」

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