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米国のアーティスト、Keshaさんが開発を進めるアプリ「Smash」について、続報があった。
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Keshaさんの兄で、Smashの共同創業者であるLagan Sebert氏が、TechCrunchの取材に対応。事業の詳細や開発の背景を語っている。
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前出の5月の記事で、Keshaさんは過去、プロデューサーから精神的、肉体的搾取を受けていたことを取り上げた。やはり、こうした経歴がSmashの立ち上げと深く関連しているようだ。
Sebert氏は次のように述べている。
「特に若い音楽クリエイターの力となるのは、クラブに入る方法だということ(註・この場合のクラブは、DJがいて踊る場所ではなく、サロン、共同体、業界といった意味合いとなるだろう)。
Smashでは、音楽クリエイターたちに、何かにサインしたり、今後の人生に関する大きな決断をしたりすることなく、プロや他のクリエイターたちが集うこのクラブに入るための鍵を与えたいと考えている」
この言葉を踏まえ、Smashの事業の内容を見ていきたい。
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まずSmashでは、アーティストとアーティストとの間で、制作物の売買が可能となる。より具体的に、ギタリストがリフをSmashで販売したとする。この場合、ギタリストは売り切りの形で収入を得ることも、サブスクリプションのように一定期間のライセンスとして継続的に収入確保を図ることも、可能だ。
Smashは、こうした取引で発生する金銭のやり取りで、その一部を手数料として受け取る。
そして、この仕組みを構築しようとしているのは、Keshaさんのプロデューサーに対する法廷闘争があったからだと、Sebert氏は説明する。
なお、アプリとしてのSmashには、テックの世界の重鎮も加わっている。
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KeshaさんはGoogle Mapsの元となったWhere 2 Techの共同創業者であるLars Rasmussen氏と、あるベンチャーキャピタル(VC)主催のイベントで出会い、以後、親交を持つようになった。そして、Rasmussen氏はアップルの元開発者であるAlan Cannistraro氏をKeshaさんに紹介。現在、Cannistraro氏はSmashのCTOを務める。
TechCrunchの記事の最後には、Smashが年内にも一部のアーティスト向けに公開する予定であることに触れている。Smashのオフィシャルサイトにはメールアドレスの登録フォームがあり、最新情報を受け取れるので、そこからコンタクトにつながる可能性がある。