- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
8月前半、スマートウォッチに関するいくつかのニュースがあった。今日はそれらを取り上げていく。
具体的には2つのニュースだ。1つは、スマートウォッチの特徴である身体の状態のトラッキングに関するもの。もう1つは、2010年代に人気を博したスマートウォッチの復活である。
<PR>
オンライン契約型のソフトバンク正規代理店
男女双方へ向けた妊活のためのアプリ
冒頭で挙げた前者は、Maven Clinicが会員向けにリリースしているアプリがアップデートされ、女性の排卵周期が分かる「Maven Cycle Tracker」を実装したとのトピックである。
まず、Maven Clinicの説明が必要となるだろう。「クリニック」と称しているが実際に病院・診療所を設けているわけではない、バーチャルクリニックである。営利企業であり、2014年設立、本社は米ニューヨークに置く。女性を主な顧客とし、その家族を含め妊娠や育児に関する身体的な相談を受け付けている企業だ。
Maven Cycle Trackerは、まず女性が自身の排卵周期について、一層、理解を深めることを目指したもの。米国で行われた調査で、女性の4割は排卵が妊娠にどう影響するかの理解が完全ではなく、また4人に1人が周期不規則を経験している。この点での課題解決を図るアプリだ。
<PR>
産婦人科でも取扱い中の妊活ゼリー
アプリが会員それぞれの排卵周期を学習し、潜在的な不規則性があれば警告してくれるという。さらに、妊娠を試みる時期やフォローアップを受ける時期をパーソナライズした上で提案する。
そして、こうした周期のトラッキングのため、Apple Watchなど Apple Health関連製品と同期が可能な設計となっている。
![]() |
Apple Watch Series 10(Appleプレスリリースより) |
一方、Maven Cycle Trackerで特徴的なのが、女性だけでなくパートナー男性の参加をも促している点だ。
Maven Clinicは、自社の妊活(TTC)プログラム会員の6割が利用開始から6カ月以内に治療なしで妊娠したとアピールする。こうしたナレッジとMaven Cycle Trackerの利用により、必要に応じた男性の精液検査を提案。というのも、不妊の要因となる半数は男性側に関係し、またMaven Clinicの調査では男性の半数が「もっと早く精液検査を行えばよかった」との感想を抱いているのに対し、実際にはおよそ4割が検査を避けているのも現実であるためだ。
Maven ClinicのKate Ryder創業者兼CEOは、「多くの人にとって、自分の体の仕組みを理解するには、実際に赤ちゃんを授かってみる必要がある」のが実態となってしまっていると語る。その解決のためにMaven Cycle Trackerを開発した、という意図からのコメントであるのだろう。
<PR>
ママのための保険無料相談
Pebbleが商標も取り戻したと米報道
次に「2010年代に人気を博したスマートウォッチの復活」だが、これは米国のPebbleのことである。
Pebbleは、2012年にガジェットなどを対象としたクラウドファンディングサイト、Kickstarterで登場して以来、最大1週間は使用できるバッテリーといった他のプロダクトとの差別化要因が注目され、支持を得た。
しかし、業績が悪化し、FitbitがPebbleを買収。さらに、そのFitbitもGoogleに買収されたことで、現在はPebbleに関する権利をGoogleが保有している。
そして今年3月、Pebbleの開発者であるEric Migicovsky氏は復活を発表。しかし、諸権利をGoogleが保有しているため、リリース予定の2つのプロダクトの名称は「Core 2 Duo」「Core Time 2」と名付けられた。一方、Googleの協力もありPebbleOSがオープンソース化したことも発表していた。
このように形、スタイルはPebbleのまま、従来と異なる名称となる予定だったが、今月13日、TechCrunchが報じたところによると、Migicovsky氏はPebbleの商標を取り戻したという。そこで、プロダクトも「Pebble 2 Duo」「Pebble Time 2」の名でリリースすることになった。
予約サイトでは、本稿執筆時点でPebble 2 Duo(149ドル)が在庫切れとなっており、Pebble Time 2(225ドル)が購入できる状態だ。ロシア、北朝鮮、キューバ、イラン以外の国であれば、米国外でも販売・発送するという。
<PR>
大手企業も活用するアプリ開発一括見積もり
Apple Watchも血中酸素濃度計測が復活
すでに日本国内でもさまざまなところで報じられているのでここでは取り上げなかったが、Apple Watchで血中酸素濃度を計測する機能が復活することも、話題となっている。
酷暑もじきに終わり、体を動かしやすくなる季節がやって来る。また、運動以外の健康維持に関しても、スマートウォッチはそのサポート役となってくれるだろう。
<PR>