米国で拡大するドイツ発の食料品店チェーン、Aldi。来夏にはニューヨーク中心部へ進出

欧米の食料品店チェーン、Aldiを取り上げる。アイキャッチ画像は、同社のロゴ

物価高が続く中、日々の食事のメニューやそのために必要となる食料品はどれを買うべきかに頭を悩ませている読者が多々いるであろうことは、想像に難くない。また、供給する側である食料品店、スーパーマーケットにとっても、必要な利益を上げるのが難しい局面となっている。

こうした中、米国で攻勢をかける食料品店チェーンがある。Aldiという。ドイツ発の企業だ。

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Aldiは今年2月、年内に米国内で225店舗以上を新規出店すると発表した。2024年も120店近い新規出店を行い、現在の米国内の店舗数は2400店超。この店舗数は、米国の食料品店で3位の数だ。

1日には、Aldiの攻勢をWall Street Journal(WSJ)が伝えた。その記事によると、商品は木箱に詰められてトラックで各店舗に配送。トラックから下ろされると、そのまま店内に並べられるといったコスト削減策で販売価格抑制を図る。

また、販売する商品の90パーセントをプライベートブランド(PB)としていることも、価格を抑え支持を集める理由の一つだ。

2024年にAldiの利用客からの投票で選ばれた人気商品(同社プレスリリースより)


Aldiは来年夏、ニューヨークの中心部、タイムズスクエア近くに市内最大規模の店舗をオープンする予定となっている。店舗面積は約2400平方メートル。Aldiは比較的、小規模の店舗を構えることが多く、それらよりかなり広いという。

同社のDan Gavin副社長は、「米国北東部への進出は常に困難だった。しかし私たちは、こうした人口密集地帯の都市部でも、私た​​ちのモデルを機能させる方法を模索している」と、WSJの取材にコメントしている。

日本の読者からすると、オーケーが東京・銀座に出店したことを彷彿とさせるのではないだろうか。

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Aldiは1913年、ドイツで創業。1946〜1948年頃、創業者の2人の息子であるKarlとTheoのAlbrecht兄弟が引き継いだ。1962年には、現在の社名であるAldiとなる。これは、「Albrecht」と「Discount」の2つの単語から採られたものだ。そして1976年、米国に進出した。

なお、Theo Albrechtは1979年、別の米国の食料品チェーンであるTrader Joe'sを買収。こちらも、米国内で600店超を展開している。

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