American Eagle、新学期に向けた広告キャンペーンにSydney Sweeneyさんを起用。業績不振からの反転攻勢を図る

American Eagleが広告キャンペーンにSydney Sweeneyさんを起用。Sweeneyさんが写る広告写真

米国のアパレル店チェーンのAmerican Eagle Outfittersは23日、女優のSydney Sweeneyさんを起用した広告キャンペーンを始めると発表した。キャンペーンは「Sydney Sweeney Has Great Jeans,(Sydney Sweeneyの素敵なジーンズ)」と題し、デニムを前面に打ち出した内容となるようだ。

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本件について、米国のマーケティング専門メディアであるMarketing Brewが報じている。それを元に、キャンペーンの詳細を見てみたい。

まず、企業としてのAmerican Eagleは、少しばかり苦しい状況にある。関税問題などを要因として、最近の第1四半期決算発表で売上高は5パーセント減少しており、次の四半期も5パーセントの減少が見込まれている。

そこで、反転攻勢を図るため、行われるのが今回のキャンペーンだ。American EagleのCraig Brommers最高マーケティング責任者(CMO)は、「人々に私たちと再び関わってもらうか、私たちを新たな視点で見てブランドを購入し始めてもらいたいと考えている」と語る。

以上のコメントの通り、すでにAmerican Eagleを利用して久しい人も、Z世代やミレニアル世代といった若い人もターゲットにしているという。そこで、「若過ぎるわけでもなく、成熟し過ぎてもいない人物」(Brommers CMO)という観点から選ばれたのが、Sweeneyさんだ。

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キャンペーンは、米国の消費シーズンとなる新学期前から数カ月にわたって展開する予定(新学期のスタートは8月中旬〜9月、消費シーズンとしてはその前の1カ月程度)。広告の大半はソーシャルメディアになるというが、他にもスマートテレビやニューヨークにあるタイムズスクエアの3Dビルボード、ラスベガス・スフィア(球体アリーナ)の360度コンテンツといった屋外広告も出稿する。

なお、SweeneyさんはAmerican Eagleの他にも、当メディアで取り上げたDr.Squatch、HeyDude、Laneige、Kérastase、Parade、Miu Miuなど、さまざまなブランドと契約。さらに、自身のランジェリーブランドを立ち上げるのではないかとの報道もされている。

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しかしAmerican Eagleは、こうした中のワンオブゼムになることは心配していないと、Marketing Brewの取材に語っている。

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Sweeneyさん本人は、American Eagleや今回のキャンペーンについて、同社のプレスリリースで次のようにコメントした。

「American Eagleには、どこかエフォートレス(気楽)な魅力がある。きちんとしたスタイルでありながら、自分らしさも感じられる、完璧なバランス。

ありのままの自分に自信と心地よさを感じられるアイテムを作るというAmerican Eagleのこだわりは、私にとって深く共感できる。何世代にもわたってAmerican Eagleのように成長してきたブランドは滅多にない」

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